OATJ Annual Meeting 2004
April 24, Saturday, 2004
Keiko Schneider, Saboten Web Design/Albuquerque TVI Community College
kschnei@sabotenweb.com

Information Literacy Competencies for Teachers of Japanese
日本語教師に要求される情報のリテラシー能力

I. 情報のリテラシーに関する初歩的な知識、スキル、理解

Pre-requisite information technology competencies for M.Ed in Information Technology at Memorial University of Newfoundland
Minimum information technology competencies are required to enter this program. In this regard, you must be able to:

II.教科教師(テクノロジーの教師ではない)に求められる情報のリテラシーの標準とパフォーマンス・インディケーター
ISTE National Technology Standards (NETS) and Performance Indicators for Teachers

全ての教師は以下の標準とパフォーマンス・インディケーターを満たせるようになっていなければならない。
1.テクノロジーの操作と概念
2.学習環境・経験の計画とデザイン
3.教授、学習、カリキュラム
4.評価
5.生産性と専門家としての実践
6.社会的、倫理的、法的、人間性問題

1.テクノロジーの操作と概念
教師はしっかりとしたテクノロジーの操作と概念を見せる。教師は
A.テクノロジーに関する初歩的な知識、スキル、理解を見せる(from NETS for students)
B.現在あるそして今後出てくるテクノロジーをよく把握してテクノロジーの知識とスキルの継続的な成長を見せる

2.学習環境・経験の計画とデザイン
教師はテクノロジーによって支えられた効果的な学習環境や経験を計画しデザインする。教師は
A.学習者の幅広いニーズを支援するためテクノロジーによって効果を高められた教授戦略を応用する成長段階に適当な学習機会をデザインする
B.学習環境や経験を計画する際最新のテクノロジーを使った教授、学習理論を応用する
C.テクノロジーのリソースを見つけ、正確さと適当さを評価する
D.学習活動を頭においてテクノロジーのリソースの管理を計画する
E.学生の学習をテクノロジーによって効果を高められた環境で管理する戦略を計画する

3. 教授、学習、カリキュラム
教師は学生の学習効果を最大にするためテクノロジーを応用した教授法や戦略を含んだカリキュラムの計画を遂行する。教師は
A.教科内容や学生テクノロジーの標準にあったテクノロジーによって効果が高められた経験を促進する
B.学生の様々なニーズにあった学習中心の戦略を支援するためニテクノロジーを応用する
C.学習者の高次的思考スキルと創造性を発達させるためにテクノロジーを応用する
D.テクノロジーによって効果が高められた環境で学習者の学習活動を管理する

4.評価
教師は様々な効果的評価戦略のためを促進するためにテクノロジーを応用する。教師は
A.様々な評価技術を使って教科内容の学生の学習を評価するのにテクノロジーを応用する
B.教授慣習と学習者の学習を最大限にするため、データの収集、分析、結果の解釈、調査結果の報告するのにテクノロジーのリソースを使用する
C.学習、コミュニケーション、生産性のための学習者の適当なテクノロジーのリソースの使用を決定するため複数の評価方法を応用する

5.生産性と専門家としての実践
教師は生産性や専門家としての実践の効果を高めるためにテクノロジーを使用する。教師は
A.進行中の教師研修や生涯学習に従事するためテクノロジーのリソースを使用する
B.学習者の学習を支援するためテクノロジーの使用に関して見聞の広い決定が下せるように専門家としての実践を継続的に評価し内省する
C.生産性を伸ばすためにテクノロジーを応用する
D.学習者の学習を育てるために、同僚、保護者や大きい共同体とコミュニケーションをとり協力するためにテクノロジーを使用する

6.社会的、倫理的、法的、人間性問題
教師は幼稚園から高校レベルのテクノロジー使用における社会的、倫理的、法的、人間性問題を理解し、その理解を実践に応用する。教師は
A.テクノロジー使用に関して見本となり法的、倫理的な実践を教授する
B.様々な背景、性格、能力を持つ学習者を可能にさせ、能力を与えるためにテクノロジーのリソースを応用する
C.多様性を肯定するテクノロジーのリソースを見つけ、使用する
D.安全で健康的なテクノロジーのリソースの使用を奨励する
E.全学生に公平にテクノロジーのリソースが得られるように促進する III.日本語教師に特に必要な 情報のリテラシー能力

III-I. 日本語コンピューティングの問題(文字化けの対応)

1.テクノロジーの操作と概念
教師はしっかりとしたテクノロジーの操作と概念を見せる。

1. オペレーティングシステムの歴史
1-1 エンコーディング:2バイト
Windows 95/98/Me/NT
システムが日本語にローカライズされているもの以外はソフトウェア (KanjiKit, UnionWayなど) やGlobal IME を使って日本語使用を可能にした。
Global IME
http://www.microsoft.com/windows/ie/downloads/recommended/ime/default.asp
Mac OS 8.xか古いもの: Japanese Language Kit (JLK) を別に購入する必要があった
Mac OS 9.x JLK は無料でシステムについてきた

1-2 エンコーディング:ユニコード
Windows 2000/XP, Mac OSX

2. 文字化けとは何か
トラブルシューティングは難しいが見た目でタイプがわかることもある。
2-1. 2バイトが表示されていない
これ実は日本語です。(This probably displays fine on web page, sorry)
2-2. 2バイトのうちになくなったのがあって、組み合わせがおかしくなっている
アれ実は日膜黷ナすけヌ見事にャュノなbワしたね。
2-3. ユニコードが表示されていない
こんにちわ
???????
"&", "#", から始まって 5 けたの番号と ";"が、ユニコードの一文字にあたる
2-4 解決方法
文字化けしたメールの修復
http://www.kanzaki.com/docs/jis-recover.html
HTMLの文書を作ってローカルでウェブサイトとしてブラウザーで見る
Windows: NotePad Mac: SimpleText (OS9), BBEdit (OSX) http://www.barebones.com/products/bbedit/
文書を.htmlの拡張子を入れたファイル名で保存し、初めに<html>終わりに,</html>というタグを入れる。ブラウザーを使ってローカルにファイルを開ける。

<html>
COPY PASTE WHATEVER YOU COULDN'T READ
</html>

2-5 サーバーのせいで直せないもの



3. 電子メールの文字化け:誰の責任???

III-II.生教材の利用

3. 教授、学習、カリキュラム
A.教科内容や学生テクノロジーの標準にあったテクノロジーによって効果が高められた経験を促進する

ウェブページ評価のための5項目
1ウェブ文書の正確さ
2ウェブ文書の出典
3ウェブ文書の客観性
4ウェブ文書の新しさ
5ウェブ文書のカバー範囲

1ウェブ文書の正確さ
*誰がページを書いたのか。連絡できるか。
*文書の目的はなぜか。なぜ作られたのか。
*筆者はこの文書を書く資格があるか。

2ウェブ文書の出典
*誰が文書を出版しているか。ウェブマスターとはまた違うのか。
*文書のドメインをチェックする。どの機関がこの文書を出版しているか。
*出版社は資格をリスとしているか。

3ウェブ文書の客観性
*このページはどのような目標を達成するか。
*情報はどれほど詳しいか。
*作者によってどのような意見が(あれば)述べられているか。
*ウェブページが広告でないか、テレビのインフォーマーシャルを見るつもりで、誰のためになぜ書かれたのかを考える。

4ウェブ文書の新しさ
*いつ作られたか。
*いつアップデートされたか。
*リンクがあればいつアップデートされたか。たくさんつながらないリンクがあるか。
*ぺージの情報は古くなっているか。

5ウェブ文書のカバー範囲
*リンクは(あれば)評価されていて文書のテーマを反映しているか。
*情報の出典は正しいか。
*情報を見るのに特別なソフトウェアが必要か。ブラウザーが指定されているか。もしなければどのくらい見られないのか。
*情報を得るのは、無料か、有料か。

まとめると
*正確さ:もしページが出版している作者と機関をリストし、連絡先を示していて
*出典:ページが作者の資格をリストし、ドメインが.edu, .gov, .org, or .netなどで
*客観性:ページが広告が最小限で正確な情報を提供していて、客観的に情報を示していて
*新しさ:ページが新しくて定期的にアップデーとされていて(ページに示されている)リンクがあればアップデーとされていて
*カバー範囲:料金やブラウザーやソフトウェアなどの制限がなく情報をきちんと見られれば

研究に使う価値のあるウェブページの可能性が大きい。

言語のクラスに使う際のウェブレッスンの評価表
Evaluation of Web Lessons
http://www.clta.net/lessons/evalform.html

III-III.先生オンライン

5.生産性と専門家としての実践
A.進行中の教師研修や生涯学習に従事するためテクノロジーのリソースを使用する

1. 「先生オンライン」とは
非同時性コミュニケーションのメーリングリストと、同時性コミュニケーションのチャットによるオンラインでの研究発表会(「勉強会」)をベースにした草の根教師研修活動で、1999年11月21日にeGroups(現在YahooGroups)にメーリングリストの方が発足した。2004年3月31日現在946名が購読している。第一回の「勉強会」は2000年2月24-25日に行われ、次回はTAPPED INを使って43回目が予定されている。

1. 1 目的
オンライン・コミュニティーを通じて世界中のさまざまなレベルの日本語教師をはじめ、日本の英語教師、大学院生なども参加し、日本語教育に関する様々なディスカッションを行い、ネットワーク、情報の収集、共有、メンバー同士のサポートを行う。メーリングリスト開始時にはテクノロジー中心のリストになるかと思ったが、コミュニティーが広がるにつれ、日本語教育に関するあらゆる側面のディスカッションが行われている。それを反映するように「勉強会」のテーマや発表者も様々である。

1. 2 なぜオンラインでの草の根教師研修活動か
従来の教師研修活動は時間と場所を決めて行う事が多かった。
-開催/参加費用、代理の先生の給料
-家庭、その他の関係で家を空けられない
オンラインで行うと
-インターネットがあれば自宅からでも参加できる
-費用がなくてすむ
-継続性がある
-自主的である
-世界中の同僚とネットワークができる

2. コミュニティーにおけるコミュニケーション
非同時性コミュニケーションのメーリングリストと、同時性コミュニケーションのチャットの組み合わせが、仮想空間におけるコミュニケーションを現実なものとして、教師研修として生かせるところまで持っていっている。

2-1. YahooGroupsで非同時性コミュニケーションのメーリングリスト
無料のサービスであるYahooGroupsを使用することによって、世界中の忙しい先生方同士のコミュニケーションを可能にしている。基本的に電子メールなので、テクノロジーが苦手な人でも気軽に参加でき、長期的、自主的、継続的な教師研修活動が行える。また発足当時からの6852(2004年4月3日現在)の投稿は全て記録に残っており検索が可能である。

2-2. TAPPED INでの同時性コミュニケーションによるオンラインでの研究発表会(「勉強会」)
2-2-1 TAPPED IN とは: http://ti2.sri.com
SRI Internationalが無料で教育者のために提供しているオンラインの同時性コミュニケーションのツールであるとともに、教科や学年ごとのグループができあがっている。

2-2-2 「勉強会」の手順
1. 基本的にメーリングリストのメンバーからボランティアをお願いする。
2. 発表者が短いペーパーをオンラインに出版し、参加者が読む。
3. 発表者と参加者が決められた時間にQ&A、ディスカッションをオンラインで行う。
4. TAPPED INは無料で教育者なら誰でも利用できる。
5. ディスカッションの記録は参加できなかった人たちにも読めるようにオンラインで出版される。

2-2-3 TAPPED IN における技術的問題
ユニコードを使った日本語サポートが完全でない。
ラボなどのネットワークからごくたまにコネクトできないことがある。

2-2-4 43回勉強会
Brett Reynolds "Extensive reading and extensive listening: Two holes in Japanese Language Teaching."
April 25th (Sunday), 2004 at 4pm Eastern time
April 25th (Sunday) 10am Hawaii, 1pm PDT, 3pm CDT, 8pm GMT, 9pm London, April 26th (Monday) 5am Japan, 6am Sydney, 8am New Zealand

3 参加のお願いと参加者の言葉

III-IV.日本語教師のためのより抜きサイト

3. 教授、学習、カリキュラム
教師は学生の学習効果を最大にするためテクノロジーを応用した教授法や戦略を含んだカリキュラムの計画を遂行する。

シュナイダー恵子の究極サイトリスト
(ATJ Post-Basic Frameworkのテクノロジーのセクションより)

1. ストリーミング放送
* NHK (including NHK Shuukan Kodomo News): http://www.nhk.or.jp/
* Fuji TV: http://www.fnn-news.com/en/index.html
* Asahi.com: http://www.asahi.com
* Yomiuri News Stream: http://www.yomiuri.co.jp/stream/

2. 日本についての情報、生教材として使われるサイト
* Japan Information Network: http://www.jinjapan.org/
* McDonald's Japan: http://www.mcdonalds.co.jp
* Hard Rock Caf Japan: http://www.hardrockjapan.com/
* Tokyo Disneyland: http://www.tokyodisneyresort.co.jp/

3. サーチ
* Yahoo! Japan: http://www.yahoo.co.jp
* Google Japan: http://www.google.co.jp
* Japan Reference: http://www.jref.com/

4初級者、子供向け
*Kids Web Japan: http://jin.jcic.or.jp/kidsweb/
*Japanese Language at About.com: http://japanese.about.com
*Gahoh: http://www.gahoh.com/home.html

5先生によって開発されたサイト
*ECIS Internet Broadcasting: http://opal.ecis.nagoya-u.ac.jp/~jems/hosokyoku/bangumi.html
*Wake Forest Yookoso Kanji Chapters: http://www.wfu.edu/~takatay/YookosoKanji/
*Kanji Practice: http://www.dartmouth.edu/~kanji/
*KCC Nakama Exercises: http://www.marinebat.com/nakama/
*NihongoWeb: http://www.nihongoweb.com

6教科書のサイト
*Friends of Nakama: http://www.uiowa.edu/~japanese/NAKAMA/
*Genki online: http://genki-online.com

7教材作成のためのサイト
*Minna no kyozai: http://momiji.jpf.go.jp/kyozai/Material/Photo/Index.php
*Purdue Audio-visual Resources for Japanese Language Instruction: http://www.sla.purdue.edu/fll/JapanProj/Resources/AVresources.html
*Copyright free Audio Visual Center: http://home.wlu.edu/~ujiek/1.jpn.html
*Japanese Central Materials: http://www.japanesecentral.com/Materials.html
*The Japan Forum (including "DEAI"): http://www.tif.or.jp/ (Japanese) http://www.tif.or.jp/indexe.html (English)

8辞書/単語表/翻訳サイト
*Collection of Online dictionaries:
http://www.sabotenweb.com/bookmarks/language.html#dictionaries
*Reading Tutor: http://language.tiu.ac.jp/
*Rikai: http://www.rikai.com/
*Excite Hon'yaku:http://www.excite.co.jp/world/

9リスト集
*Jim Breen's Japanese page: http://www.csse.monash.edu.au/~jwb/japanese.html
*Keiko Schneider's Bookmarks: http://www.sabotenweb.com/bookmarks

参考文献:

畑佐一味(2002).「日本語教師のためのITリテラシー入門」くろしお出版
當作靖彦(2003) 「教育改善:日本語教師に求められたもの・求められるもの:3.技術革新の視点から」『日本語教育年鑑2003年版』 pp.34-46 くろしお出版
Commonwealth of Virginia Department of Education. 1955. Commonwealth of Virginia Technology Standards for Instructional Personnel.
http://www.richmond.edu/~terry/Middlebury/virginia.htm
(3/21/04アクセス)
Evaluation of Web Lessons
http://www.clta.net/lessons/evalform.html
(3/31/04アクセス)
International Society for Technology in Education. 2000a. National Education Technology Standards for Students: Connecting Curriculum and Technology. Eugene, Oregon: ISTE.
International Society for Technology in Education. 2000b. National Education Technology Standards for Teachers: Educational Technology Standards and Performance Indicators for All Teachers
http://cnets.iste.org/teachers/t_stands.html
http://cnets.iste.org/teachers/pdf/page09.pdf
(3/21/04アクセス)
MASTER OF EDUCATION (INFORMATION TECHNOLOGY) APPLICATION
PRE-REQUISITE INFORMATION TECHNOLOGY COMPETENCIES
Memorial University of Newfoundland
http://www.mun.ca/educ/grad/grad_it/grad_it_comp_form.html
(3/21/04アクセス)
National Council for Accreditation of Teacher Education. 1997. Technology and the New Professional Teacher: Preparing for the 21st Century Classroom. Washington, D.C.: NCATE.
http://www.ncate.org/accred/projects/tech/tech-21.htm
(3/21/04アクセス)
New Jersey Department of Education. 2003 . New Jersey Core Curriculum Content Standards - Integration of Technology in the Classroom
http://www.state.nj.us/njded/cccs/drafts/tech.pdf
(3/21/04アクセス)
Teaching undergrads WEB evaluation: A guide for library instruction
http://www.ala.org/ala/acrl/acrlpubs/crlnews/backissues1998/julyaugust6/teachingundergrads.htm
(3/31/04アクセス)
文字化け、多言語コンピューティングについて
インターネットメールの注意点
http://www02.so-net.ne.jp/~hat/imail/cover.html
(3/21/04アクセス)
漢字コードと文字化け
http://www.kaiteki-net.com/nettrouble/mojibake/
(3/21/04アクセス)
CJKV Information Processing by Ken Lunde, O'Reilly
http://www.praxagora.com/lunde/cjkv-ip.html
(3/21/04アクセス)
先生オンラインについて
(1) senseiOnline Info: http://www.sabotenweb.com/bookmarks/about/senseiOnline.html
(2) senseiOnline homepage (YahooGroups): http://groups.yahoo.com/group/senseionline
(3) Benkyoukai page: http://www.sabotenweb.com/bookmarks/about/benkyoukai.html
(4) Member Handbook: http://www.sabotenweb.com/bookmarks/about/handbook.html
(5) TAPPED IN: http://ti2.sri.com



copyright 2004 Keiko Schneider

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